オプションは不要だって。ちょっと残念。

娘ちゃんの将来の夢、それは看護師さんである。

本当に小さい時からブレない夢であり、保育園から始まり小学校でも中学になった現在まで、看護師になりたいと言い続けている。

小学校の時に見た医療系ドラマの影響も多大に受けている。

手術のオペスタッフがしたいと言ってみたり、大きな病院で働きたいと言ってみたり、結構具体的な夢である。

ちなみに、私の場合は、スチュワーデスさんだったわ。外国にあちこち行けるってすごいって思ってて。

娘ちゃんの良いところ其の一は、ブレないところ。

有言実行な頑固なタイプ。

一度決めたらコツコツコツコツとやり続けて、完成させる。

負けず嫌いだから、私がもう諦めてもいいんじゃない?と言っても絶対に諦めない。

そんな娘ちゃんがずっとずっと言い続ける看護師への道。

もちろん私も私の母も全面バックアップで応援している。

だって、看護師さん達はすごい仕事をしてる。

コロナの時だって最前線で戦ってくれてたし、病気で弱った時に話を少しでも聞いてくれると安心するし、きつい汚い危険の3Kなのに笑顔で働いてる。

収入もいいし、自立してる方が多いイメージ。

将来の職業の安定、収入の安定って大事だよね。

そんな娘ちゃんに、私も母も余計な心配を押し付けているらしい。

そんな私たちのある日の会話

私

看護科のある4年大学に行ければ、看護師の上位資格である保健師も助産師もとれるから、将来はその資格も使って公務員にもなれる!!

母

保健師の資格が取れれば学校の保険の先生もできる!!

と私と母が傍からやいやいと話しているのが日常なのだけど。

娘ちゃん本人は華麗にスルーをしているのだ。

まぁ、娘ちゃんの未来だから君の好きにすればいいよってことは大前提だし、働くのも娘ちゃんだから自分のやりたいことを仕事にできるのは本当に幸運なことだと思う。

娘ちゃんよりも少しだけ長く生きている私や母としたら、一心不乱に一つの事に向けて突き進む娘ちゃんに少しでも選択肢を広げたいって気持ちもあり、生きていく上で絶対に価値観が変わる転換期がある。

女性にとっては、結婚であり出産であり。私の場合は更に離婚も加わっている。

私の時は全然将来なんて考えてなかったから、なんとなく働いて、なんとなく結婚して、なんとなく離婚して、その度に仕事が変わっているからキャリアが積み重ねられない。

幸いなことに私の場合、導かれるように声を掛けてもらえる事もあり、仕事に困ることはあまりなかったけれど、娘ちゃんも同じとは限らない。

娘ちゃんには安定した仕事についてほしいと思ってしまう。余計なお世話だとしても、娘ちゃんには絶対に絶対に幸せになってほしいのだ。

そんな私は母の気持ち、娘ちゃんも薄々は気づいているのだろうけれど、何しろ自称反抗期、素直には受け入れない。

娘ちゃん
娘ちゃん

夢にオプションはいらないんだよ!!

公務員も保険の先生も、将来の夢のオプションでしょ。

私がなりたいのは看護師なんだから。

だってさ。

ブレないわぁ。さすが娘ちゃん。

オプションだって~!!面白い発想だよね。

もう、大学の看護科に行ければ何でもいいよ。

君の未来は無限大なんだから、好きに生きていっておくれ。

やりたいことを仕事にできるのってすごく幸せなことなんだから、きっと娘ちゃんは幸せになれると思うから。

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